【就活生×医療機器 クロストーク】
Vol.1 レポート ②

【就活生×医療機器 クロストーク】<br>Vol.1 レポート ②

女性として医療機器業界で働くこと

医機なびが初めて企画した、学生と企業の若手社員がリアルに交流する“座談会”「就活生×医療機器 クロストーク」

 

▲座談会は東京都文京区にある公益財団法人医療機器センターで行われました。

前回の「先輩たちがこの仕事を選んだ理由」に続き、今回は女性として医療機器業界で働くことについてのお話をレポートします。

【参加していただいた企業の社員】

 

 

西村加奈さん (仮名)
会社:オリンパス株式会社
入社年度:2016年度
所属部署:営業マーケティング部門 医療マーケティング本部 
学生時代の専攻:生命科学
同社での業務歴:
・医療国内営業(入社~2018年9月末)
・海外マーケティング(2018年10月~)

 

 

杉山えみさん
会社:テルモ株式会社
入社年度:2015年度
所属部署:テルモメディカルプラネックス 企画推進チーム 
学生時代の専攻:社会福祉学
同社での業務歴:
・医療機器の営業(入社~2018年9月末)
・医療従事者の研修施設の企画推進チーム(2018年10月~)

 

 

笠原佑見さん
会社:日本光電工業株式会社
入社年度:2013年度
所属部署:営業本部 GP営業統括部 AED営業部 
学生時代の専攻:英文学
同社での業務:
・経費管理、AED受発注業務
・AED販売促進企画、インサイド・セールス

 

 

座長・進行役

昌子 久仁子さん
所属:公益財団法人医療機器センター 特任研究員
職歴:元 テルモ株式会社 取締役 常務執行役員

 

※所属、肩書は取材時

女性として考える医療機器業界の働きやすさ

今回のクロストークは、医療機器業界の先輩も学生さんも参加者11名全員が女性。

 

そこでやはりテーマに上がったのが女性としての医療機器業界の働きやすさでした。

 

昌子さん(※以下座長)「医療機器業界と聞いて男性社会なイメージを持つ人も少なくないと思いますが、実際はいかがでしょうか?」

 

座長の投げかけに対して、先輩たちが実情を語ってくださいました。

 

笠原さん「日本光電では女性でも活躍している人が多いですよ。私の部署には2人のお子さんを育てながらバリバリ働いて、時短勤務制度を利用しながら17時には颯爽(さっそう)と退社していく先輩がいて、本当に魅力的です。弊社の女性社員が産休・育休から復帰する率は95%以上と非常に高いので、女性特有のライフイベントを会社全体でサポートしようという雰囲気ができていて、私もその点では全く心配していません。」

 

 

杉山さん「私はつい最近結婚をして、ワークライフバランスの価値観が大きく変わりました。会社にはその状況も十分に理解してもらえて、周りにも家庭を持つ女性の先輩が多いので、ちょっとしたことも相談できます。家事はどうやって分担しているのか……とか(笑)。私も数年後には産休と育休を取得し、その後もこの職場に復帰したいと考えています。」

 

 

座長「これからの時代、仕事を選ぶうえで杉山さんがおっしゃった『ワークライフバランス』はとても重要なキーワードになると思います。女性の場合、結婚や出産といった人生のイベントに合わせて仕事と生活のバランスが変わることもあるでしょう。そんなときに、以前はどちらかを選択しなければなりませんでしたが、今では両方続けられる世の中になりました。医療機器業界も、多様な価値観を受け入れ、関わる人の人生を豊かにする産業に変わりつつあるのだと思います。」

女性ならではの視点で感じた医療機器業界

女性が活躍する医療機器業界の現状を知り、学生さんたちは一般的なイメージとの違いに驚いている様子。

 

 

続いて「医療機器業界で女性として働きながら感じていること」について、話題はシフトしていきます。

 

西村さん「よく言われる女性ならではの『きめ細かさや気遣い』といった部分では意外と男女の差を感じることはなかったです。周りの男性営業も扱うものが医療機器という特性上、信頼される丁寧な対応や仕事を心がけていたと思います。医療機器業界も徐々に女性が増えてきていますが、とはいえ男性と比べるとまだ少ないので、営業先では医師の方やスタッフさんから顔を覚えてもらえました。『頑張ってるね!』と優しい声をかけていただくこともあってうれしかったですね。」

 

 

笠原さん「私は弊社のAEDを設置していただいた企業や団体向けに講習インストラクターとしてAEDの使い方を説明しに行くことがあります。以前都内の保育園を訪問したとき、9割は女性の方で『女性の下着はどうするの?』といった質問も受けました。男性には聞きにくいことだと思うので、講習後『あなたが来てくれてよかった』というお言葉をいただき、女性として医療機器業界に関わることができてよかったと実感しました。」

 

 

座長「私が就職した時と比べて、女性が活躍できる業界に変わってきているようですね。皆さんのお話を聞いて、私もうれしくなりました。」

 

時にはメモを取りながら、先輩の言葉に耳を傾ける学生さんたち。

少しずつ業界についての理解が深まってきたようです。

 

レポートは「③」では、お話を聞いた学生さんたちの感想、医療機器業界の先輩から就活生たちへのメッセージをご紹介します。

お楽しみに!

 

 

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