INTERVIEW

【社員インタビュー】日機装株式会社②

日機装株式会社

裏方ではなく主役!医療機器業界はエンジニアが最高に輝ける場所だった

透析治療に用いる装置のパイオニアとして国内でトップシェアを誇る日機装株式会社(※以下、日機装と表記)に、平成24年度に新卒で入社した徳永誠さん。

前回の記事では「日機装の魅力」について語ってもらいました。今回は、医療機器業界のエンジニアとして働くやりがいについてお話をしていただきます。

TALK MEMBER

徳永誠さん

日機装株式会社 メディカル事業本部メディカル技術センター 技術第一部 設計第一グループ 主任

中学を卒業後、地元の熊本を離れて福岡の高等専門学校に進学。大学卒業の資格が取得できる専攻科にも進み、同学で合計7年間機械工学を学んだ後、大学院に進学。生体工学を学び、平成24年度に新卒で同社に入社。現在は主任という立場で製品の設計や開発などの実務を遂行しながら、後輩のOJTを担当するなど、後輩育成も行っている。 ※肩書は取材時

エンジニアは医療機器業界の発展をリードする「主役」

日機装に入社後、医療機器業界のエンジニアに対するイメージが変わったことはありましたか?

徳永さん

入社するまで、エンジニアは“職人”として裏方に徹するイメージを持っていました。でも、実際は全く違ったんです。

企業によって、エンジニアが担当する業務範囲は違うと思います。当社では、エンジニアは営業やマーケティング担当が調査した情報をもとに製品の仕様を検討します。そして製品化されるまでの約2年間、ほぼすべての工程に関与します。そのため、製品のことを一番よく理解しているのはエンジニアかもしれません。エンジニアは、医療機器業界の発展をリードする”主役“のひとりだと思っています。

ヒューマンエラーを装置が防いだ。実例から働きがいを実感

徳永さんが医療機器業界で働いていて、『よかった』を感じる瞬間はありますか?

徳永さん

やはり、当社の技術が患者さんの命を救ったことを知ったときですね。すべての苦労が報われるような喜び、働きがいを感じます。

私たちが設計開発している透析装置は、治療に使われる装置であり、患者さんの命を支えるものです。そのため、装置が正常に動くことはもちろん、操作する人が誤って操作してしまった場合も危険な状態にならないようにする必要があります。

医療現場の方が誤った順番で装置の操作ボタンを押してしまったり、誤ったタイミングで血液の流路をクランプ(※)してしまったりしたときも、センサーと警報音で事故を防げるようにしています。

私たちが開発した機能が忙しい医療現場のスタッフをフォローし、治療を裏で支えている事例を知ると、この仕事を選んだことをとても誇らしく思えます。

※クランプ
流路を留め具で絞って流れを止めること

▲患者さんの命を支える透析装置。
新製品の設計開発をする際は、機能を向上させるだけでなく、従来の装置と操作性が極力変わらないようにすることも重要。
「操作性を変えずに機能を変える(向上させる)」という難題と常に向き合っています。

海外進出の中心で活躍するために、英語を勉強中!

徳永さんが日頃から勉強していることはありますか?

徳永さん

私が今、力を入れて取り組んでいるのは英語の勉強です。これまで、当社のメディカル事業は透析関連を主として業績を伸ばしてきました。国内では既にトップシェアを維持していて、最近は海外向け透析装置の拡販や透析外分野にも進出しています。

私も今後は国内の透析装置の機能向上に携わりながら、これまで培った技術を応用して他分野への装置開発にも関わっていきたいです。海外を視野に入れると、やはり語学力は必要不可欠。高等専門学校と大学院では、専門的な分野に特化したことを学んでいたので、英語といった一般教科はあまり勉強してきませんでした。でも海外向けの製品に携わる際は、英語で設計図面を描きます。英語をマスターして、グローバルに活躍できるエンジニアを目指したいです。

自分の技術で誰かの役に立つという喜び

医療機器業界で働くことで叶えられることは何でしょうか?

徳永さん

工学的なアプローチで誰かの健康や幸せを手助けできる……ということでしょうか。

エンジニアという立場で医療機器業界で働くことは、業界の発展を直接的に支えることでもあります。エンジニアが挑戦を続ければ、これまで行えなかった治療ができるようになり、諦めていた命も助けられるようになります。

『人の命を助けたい』と医者を志す人は多いですが、そういった想いや使命を感じている方には『医療機器業界で働く』という道もぜひ知ってほしいです。

まとめ

いかがでしたか?

エンジニアという立場で企業の未来像を語る徳永さんの言葉からは、強い責任感と、「エンジニア」という仕事に対する誇りを感じました。

次回は日機装、徳永さんの最後の記事。実際にどんなふうに働いているのか、1日のタイムスケジュールを教えてもらいました。お楽しみに!

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